4/15 Agile Japan 2011行って来ました! - テーマセッションT-1編

テーマセッションT-1について綴ります。


【テーマセッションT-1】
アジャイルコンサルタントの秘密(エンタープライズアジャイル編)
〜東京会場の方だけにこっそり教えるアジャイル組織導入の勘所〜
スピーカー:株式会社 匠BusinessPlace チーフコンサルタント 牛尾剛氏
公開講演資料:http://goo.gl/T5URx


あ〜〜〜〜〜〜〜っジャイル!


この発声練習から始まった「魅惑のエンターテイメント!!」ではなく、アジャイル王子こと牛尾剛氏のセッション。午後は3トラックに分かれての開催だったため、どのセッションに出ようかぎりぎりまで悩んだのですが、このセッションを拝聴できて本当に幸せでした!


内容の充実度、プレゼンテーション資料の完成度ともに参加された皆様のツイートやレポートの通り、筆舌に尽くしがたいものがありました。内容については上記URLにて氏がプレゼンテーション資料を公開してくださっておりますので、蛇足はやめます。


いくつか心に残った点としては
・ウォーターホール型開発がだめというわけではない
アジャイルは宗教ではないんだけど、面倒くさいのでそれでもいいです!ww
・導入に際して関係者が「やりたい」と思うことができるかが鍵
・相手の言葉で話す
・できると思うこと。やりたいと思えること
など、Agile Japan 2011全セッションで共通したキーワードとテーマでした。


かなり時間の押したセッションだったのですが、講演終了と同時に牛尾氏に質問をぶつけてみましたのでそのやり取りを書き留めます。


「例えばECサイト開発を行う場合、インフラチームやデザイナーチームは全行程を通して必ずしも張り付く必要がないと思います。アジャイルチームの様々な面でのチーム醸成において、一体感や仲間意識を培っていく中で、例えばスクラム会議などに“呼ばない”ことや、スプリントによって参加者が変わることに問題はありませんか?」


氏の答えは「それはやむを得ないと思う。役割によって全行程の早い段階で役割を終える人たちもいるので、必要に応じて必要な人員でチームが構成されれば良い。ただし、みんなで作り上げたんだであったり、仲間意識は大事だと思うので、打ち上げには必ず呼ぶであるとか、契機契機で飲み会を開くとか、別の方法でコミュニケーションすればいいと思う」とのことでした。


当社でも徐々にスクラムチックなことにチャレンジしています。チックと言うのは、スクラム会議であったり、スプリントレビューであったりする取り組み易いいくつかの手法は取り入れてますが、例えば用語の定義や個々のメンバーの役割付などはわりとあいまいであったり、完全にプロダクトオーナーを巻き込めていなかったりしているためです。しかし実践していく中で、これらの手法のいくつかがスクラムと呼ばれる手法・体系であったり、アジャイルであったりと紹介していき、チームメンバーがアジャイルに興味を持ち、体系だったものがあるのであれば、目的と効果を少しでも理解・期待し「本格的に取り組んでみたい」と思わせる環境を作り上げたいと思っています。


そんな「みんなで取り組みたい環境」を作ろうとしていく中で、インフラエンジニアはどうしても初期段階でその役割を終えがちなので、どのあたりまでどのように関与させるべきなんだろうと試行錯誤しており質問させていただきました。牛尾氏の回答も方法の一つだと思いますが、明快かつ背中を押されるような気持ち良い語り口調で回答いただけ、また一段と勇気が湧きました。