4/15 Agile Japan 2011行って来ました! - キーノートセッション#2編

今回はキーノートセッション#2について綴ります。


【キーノートセッション#2】
立ち上がれ、「義理・人情プログラマ
UNIX哲学原点回帰による「使う人」「作る人」の二人三脚開発のススメ〜
スピーカー:有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 代表取締役所長 當仲寛哲氏
公開講演資料:http://goo.gl/lsTfB


序盤こそご本人の苦労話とユニケージ誕生の背景がメインな上にやや駆け足だったため、どこに向かわれるんだろう?と言った感覚があったものの、氏の開口一番「緊張しているけど、話するのが大好きなのでそのうち乗り出します」の予言通り、「基幹160システムを6名で半年C/O」>「著名企業への導入実績」辺りから波に乗り始め、「個性的なコマンド群披露」の時点では氏も会場もノリノリでした。


起業に至るまでの経緯が私とかぶる点が多く、感心より共感しながら話を聞き進めていました。本セッションについてはまとめブログも多く、ツイートもたくさんされておりましたので、渾身会で15分くらい交わした会話(私からの一方的な質問?w)について綴りたいと思います。


全セッション終了後に場所を変えて行われた懇親会(渾身会)の中盤で氏が近くにいらしたので声掛けさせていただきました。講演中からずっと伺いたかった、


「エンジニアにどのように業務に興味を持たせていますか?どのように業務理解をモチベーションに変えていますか?」


を、そのままぶつけて見ました。usp lab.さんには20余名の社員のうち10名程度がエンジニアとのこと。「採用当初はプログラミングやテクニックに興味が高いエンジニアが圧倒的に多いので、多聞に漏れず御社でも同じではないですか?最初から物流のイロハや会計のイロハを知っていて、システムを作る立場からそれらの知識深度を増したいって入社される方は少ないですか?」と、合わせて聞いてみました。


答えは非常にシンプルで、「全員現場(客先)に入れちゃいます。」とのこと! それも「情シスとかじゃなく、店頭など業務の行われているところにお客様にお願いして受け入れてもらっています。」だそうです。当社でもたまに物流倉庫やレコーディングスタジオなどへの現場見学は行いますが、丁稚奉公に出すとは。。


客先で数週間から数か月業務を積んだからと言ってドメインエキスパートには到底なれないと思いますが、ドメインエキスパートがソフトウェアデベロップメントのエキスパートでない場合が多い中、ドメインエキスパートと同じ言葉、同じプロトコルで会話できることだけも、とことんまで業務に合わせたシステムを作る思想や目標に大きく貢献されることだと思います。


素晴らしいと思いつつすぐにまねできないかもしれませんが、當仲さんの思いと同じく「自律と協働ができ、技術の力でハッピーを広める、スーパースターエンジニア」の育成と地位向上に微力ながら尽力したいと思いました。