4/15 Agile Japan 2011行って来ました! - キーノートセッション#1編


今回はキーノートセッション#1について綴ります。


【キーノートセッション#1】
Fearless Change:My Favorite Patterns
〜不安を乗り越えて組織改革を推進するには〜
スピーカー:Linda Rising氏
公開講演資料:http://goo.gl/yorkV


リンダさんが登壇された会場のボルテージは早くも最高潮になりました。セッションはもうアジャイルとか関係なしに兎に角感動的なものでした。私は英語(他の言語も)は苦手ですが、一単語一単語丁寧に心に語り掛けていただき、せっかく平鍋氏が同時通訳してくださったのですが、ほとんど耳に入りませんでしたw。


講演内容は、氏の著書「Fearless Change」の48のパタンの中から、お気に入りの14パタンを目的や目標別に紹介するものでした。紹介されたすべてのパタンやその背景、目的、実践の心構えが考えさせられるものでした。自戒をこめて特に心に残ったパタンを書き留めます。


【Evangelist / エバンジェリスト
常に意識すべきパタンとして紹介され、セッション中もっとも多く登場した語句だったと思います。登場回数が多かったのはパタンとしてはさることながら、人物像、心構え、役割など様々なコンテキストでこの語が用いられていたと感じました。「明確なビジョンを有し、情熱を仲間と共有し、自分や仲間を信じぬく」そんなリーダーを私も心掛けたいです。


【Small Success / 小さな成功】
このパタンもEvangelist同様、常に意識すべきパタンとして語られました。Small Successするためには小さなステップを踏まなくてはなりません。「小さな一歩からコツコツはじめ、チームが成功を体験し、時には失敗に学ぶ。」このサイクルを繰り返すことを心掛けたいです。成功を体験することはどんなに小さなものでもとても重要だと思います。


【Just Say Thanks / 感謝を忘れず】
このパタンは、これ自体の紹介の前に登場する【Emotional Connection / 感情の繋がり】からの一連として心に残りました。草の根の支援を築く上で、個々の気持ちとその存在を理解し、感情の繋がりを大切にする(すべての判断は感情に基づいて起こるからこそ)。築かれた支援の上で人と人の繋がりを築くために、周りの力を借り、周りに感謝する。お願いした事だからは当然の事ながら、簡単な作業だから、それが仕事だからではなく、あらゆる活動や成果、努力に感謝することを心掛けたいです。
当日の振り返りセッションのワールドカフェで今日のキーワードとして、私はこの「繋がり」をあげました。「繋がり」はリンダ氏の講演だけでなく、他のセッションでも共通した一つのテーマであったと思います。(そもそも今回のカンファレンスのサブタイトルが「広がる つながる 動き出す」ですもんね。)


パタン紹介の途中で、新しいアイディアや試みをどのように人々が受け入れるか、その受け入れ方別割合が紹介されました。


「へぇ、それ新しいねぇ!クールだねぇ!」っと言ってすぐ受け入てくれる「Innovator群」が全体の2.5%
「面白いアイディアだね。でも少し調べてみる必要があるようだ」と言って自分で調べたり根拠資料があれば受け入れてくれる「Early Adopter群」が13.5%
「他の人たちはどうしてるの?」と言って周りがし始めていたり既に導入が始まっていれば受け入れてくる「Early Majority群」が34%
「やんなきゃいけないならやるよ。」と言ってしぶしぶ受け入れてくる「Late Majority群」が34%
「俺たちは○○な方法でやっているんだ!」と言って受け入れてくれない「Laggard群」が16%


様々な意味で思い当たる例と数字ではないでしょうか。(そう思った時点でEarly Adopter?w)
ある人が常にある群に属するのではなく、興味や対象、アプローチでInnovator群にもなればLaggard群にもなることを意識する事が重要だと感じました。以前DevLOVEの「社内勉強会×勉強会」のまとめでも書きましたが、新しい試みや変革(Change)をするとき協力者の存在が重要であることや、どう周りを巻き込むかが重要と感じましたが、こんな傾向を意識しながらアプローチを変えてみると効果が大きそうです。