4/15 Agile Japan 2011行って来ました! - モーニングセッション編

有料のカンファレンスに200名満員御礼の熱さそのままに、多くの方が熱いまとめやレポートをしていただいておりますので、私は相変わらず自分なりの感想を綴ってみたいと思います。


今回はモーニングセッションについて綴ります。

【モーニングセッション】
アジャイル開発の適切な運用に向けて
〜「非ウォーターフォール型開発WG活動報告書」の概要〜
スピーカー:情報処理推進機構(IPA) ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) 山下博之氏
公開講演資料:http://goo.gl/F0406


開始早々濃いセッションでした。20分と時間が短かったのもありスピーカーの方もかなり早口でした。
このセッションで特に印象に残ったのは、アジャイルに必要なスキルについて。


ファシリテーションスキル
イテレーションスキル
・マルチタレントスキル
とまとめられていました。


日本人はシャイと言われますが、一度チームが作られれば時間の経過とともにファシリテーションは良くなると思います。またイテレーションについても反省、振り返りと言った面では時間さえ取れれば実践できることと思います。ただしマルチタレントについては、縦割りが強い上に、一芸一能などの言葉に代表される一つの事を成さないうちに新しい事に手を出しづらい社会環境ではなかなか醸成されにくいのではないでしょうか。
しかし、いずれのスキルも個々が磨く事はもとより、チーム、職場など周りがスキルを磨きやすい環境を作る事が重要だと思います。


もう一点印象に残った事に、契約形態に関するものがありましたが、JV方式は採用が進みづらいのではないかと感じました。後のセッションで當中氏がおっしゃっていたような「お金をもらう方がえらい」環境が受託現場にも残っていれば良いのですが、現実的には圧倒的に発注者側に力の偏ったパワーバランスがあり、受発注側が対等になれない場合はJV方式はまだまだ適用できる場面が少ないのではと感じました。