RHELでircd

久々のブログ更新ですが、東北関東大地震の影響で徒歩通勤できる者以外、自宅待機した際に普段社内で利用しているIRCを外向きに公開して改めて便利なツールであることを実感したので、簡単ではありますが導入方法をメモします。


IRCの導入については、詳しいサイトがたくさんありますので詳細は「ircd install」などで検索してみてください。私も導入当初は、http://web.archive.org/web/20080502124128/www.tokio.ne.jp/~rankuma/index.html:IRC広告板を参考にさせていただきました。


前々回このブログで紹介したEPELをyumリポジトリに加えていれば
yum install ircd-hybrid
で、ircdを簡単に導入できますが、今回はソースからインストールする方法を紹介します。


とは、言ってもRHEL4以上であれば特にはまることなく、http://www.ircnet.jp/servers.html:IRC Server Softwareで公開してくださっているソースコードを落としてきて、
$ tar zxvf irc2.10.3p7+jp6.tgz
$ cd irc2.10.3p7+jp6
$ ./configure --prefix=/usr/local
$ cd i686-pc-linux-gnu
$ make all
$ su -
# make install
上記の通り、鉄板インストールです。


ircdはいろいろ細かい設定ができます。詳しくは上記の「IRC広告板」さんの「ircd.conf読解講座」などに詳しいですが、外向けに限られた人に公開する場合の最小設定を紹介します。

<ircd.conf抜粋>
M:ほげほげ:ふがふが:Tokyo:26667
A:ほげ山ほげ男::::
P::::26667:
Y:1:90::50::1:1
I:*@もごもご:ぱすわーど:*:::1
i:*@*:ぱすわーど:*:::1


上記は、1行目から以下の通りです。
M(Machine Information行宣言):サーバー名:サーバーIPアドレス:サーバー設置場所:UDP-ping用port番号
A(Administrative Information行宣言):管理者名:以下省略可
P(Port Connections行宣言):サーバーIP:*:IP MASK:接続用port
Y(Connections Classes行宣言):クラス番号:最大接続数:SendQ:同一ホスト接続上限数:同一ホスト同一ユーザー接続上限数
I(Client Connectios行宣言通常クライアント用):IPアドレス:パスワード:ホスト名:クライアントport:クラス番号
I(Client Connectios行宣言制限付きクライアント用):IPアドレス:パスワード:ホスト名:クライアントport:クラス番号


上記抜粋の通り設定すると、
・同時接続上限50クライアント
・同一ホストからは1接続1ユーザーのみログイン許可
・サーバー待ち受けポート26667
となります。
i行の*@*をhoge@xxx.xxx.xxx.xxxとすると、接続元とユーザー名をセットで制限できます。


設定が完了したら、
$ /usr/local/sbin/ircd &
で、起動完了です。
外向けのファイアウォール等で設定したポート番号を開放してあげてください。


ircクライアントも数多くありますのでお好みのもを利用してみてください。私は、win/macLimeChatを利用しています。


ircは即時性が高いので、Twitterなどより閉じた空間で雑多に会話しあいたい場合には非常に有用だと思います。話題ごとにチャンネルを複数立ち上げれば会話を追いにくくなることもありませんし、talkやdccでひそひそ話も可能です。